こんにちは!管理人のユキです。
12月になってグッと冷え込みましたね~
今回とりあげるのは名作フレンチホラー映画『ハイテンション』です!
基本情報
- 原題:Haute Tension
- 邦題:ハイテンション
- 上映時間:95分
- 制作年:2003年
- 制作国:フランス
- 監督:アレクサンドル・アジャ
- レーティング:R15
- グロ度:注意報(流血・生首)
- エロ度:警報(自慰・暴力・上裸)
レーティングからは読み取りにくい、エログロシーンの有無/過激度もお伝えします!
あらすじ
舞台はフランスのど田舎。
主人公である女子大生マリーは、試験勉強のため夏休みを使って友人アレックスの実家を訪れていた。隣家も遠く離れた“陸の孤島”で勉強に勤しむマリー。
そんなある夜中、静寂を破るように玄関のチャイムが鳴り―――
とまぁ、よくある閉鎖空間with殺人鬼ってやつです…が!
この作品はちょっと一味違います。
フィールドは“アレックスの実家”。
つまり、アレックスがいて、アレックスの父がいて、母がいて、犬もいる…
でも、マリーは“本来そこにいるはずのない人間” なんですよね。
もしマリーが素早く荷物をまとめてベッドの下に潜り込んだら、果たして殺人鬼はマリーの存在に気づけるのでしょうか?
血飛沫の上がる王道スプラッターとしてのまさに”ハイテンション”な要素に加えて、バレるか?バレないか?のかくれんぼでじわじわと追い詰められる陰湿な怖さもあって、“静”と“動”のどちらも楽しめる、ホラー好きにはたまらない欲張りな一本だと思います。
強いて言えば、
・ストーリーに完璧な整合性を求める!
・ホラーに複雑な設定はいらない!
という方にはハマらないかも。
とはいえ私は大好きな作品!
ぜひ鑑賞して、あなたの感想も聞かせてください!
評価
レビューサイトの評価:68点



上記3サイトの評点を平均&100点満点に変換しています。
※RottenTomatoesの批評家スコアを除きます。
※2025/11/27時点の情報です!
私の評価:85点
- 怖さ:30/30
- ストーリー:24/30
- 演技・演出:7/10
- キャラクター:5/10
- 独自性:14/20
- 加点(インパクト):+5
- 減点(間延び):なし
感想
怖さ:30/30
めちゃくちゃ怖かったです!
序盤〜中盤の圧倒的な緊張感。
深夜に一人でイヤホンをつけて鑑賞したのですが、ドキドキしすぎて自分の心拍音が聞こえるほどでした。
序盤の家での隠れんぼシーンはもちろん、車で移動した後もビニールハウスにガソリンスタンドと、場所を変えてもずっと締め付けられるような恐怖が保たれていて素晴らしかったです。
ストーリー:24/30
難しい設定をよく王道スプラッターの形に纏め上げてあり、完成度が高かったです。
整合性が…という意見はよく分かるのですが、私的にはギリ飲み込めるラインかなと感じました。
実は、一度観ただけでは気づかないであろう伏線が散りばめてあり、何度観ても楽しめる珍しいタイプのホラー映画だと思います。
演技・演出:7/10
カーチェイスシーンの音楽が最高でしたね。
鑑賞以来、MUSEの曲をよく聴いてます。
あれだけで満点でもよいんですが、別に恐怖という意味での演出という訳ではないので抑えめで。
キャラクター:5/10
ここは可もなく不可もなくですかね。
もっと主人公の性格や過去を窺い知れるようなシーンがあるとよかったです。
ツナギ男のビジュアルは汚らしくてGOOD!
あとテーマ上仕方がないですが、ホラー映画のヒロインは美女美女しくあってほしい派です…
独自性:14/20
倒錯的な愛情から凶行におよび、それを犯人視点であることを終盤まで隠した形で映像化する、というユニークな構造。
映画全体で言うと「実は〇〇でした!」系の作品はそこまで珍しくないですが、ことスプラッターのジャンルにおいてはレアな気がします。
強いて言えば武器や殺し方にもっと独自色があるとより良かったですね。
加点(インパクト):+5
記憶に残るシーンがあれば加点、というルールで設けています。
私は階段に頭を嵌め込まれて箪笥でしばかれるシーンが印象的です。(どんなパワーや)
やっぱりホラー映画において一瞬のインパクトは超大事ですよね。
映画『ハイテンション』の魅力
意外と丁寧に張られた伏線
実はマリーは二重人格者で、犯人のツナギ男の正体はマリー自身でした!
・・・
なにそれ!?って感じですよね。
私も十年ほど前に初めて鑑賞したときはビックリしましたし、いやいや待てよと。
唐突すぎるじゃないかと。そう思いました。
でも、その真相を知ったうえで再度あたまから鑑賞してみると、意外とこれ丁寧に丁寧にフリが効いていることに気づかされるんですよね。
時系列順に並べてみますので、細かいものも含めて一緒に見てみましょう。
- 病院
マリーがビデオカメラに向かって独白を始めるシーン。
背中が傷だらけなので、どうしても被害者目線での回顧に見えてしまうんですよね。
彼女の「誰にも邪魔させない…」というセリフ、2周目はゾッとしましたね。
- Drive to アレックス家
「普通なんて嫌い」「自分が自分を追いかける夢を見た」というマリーの発言。
なんで気づかなかったんだろう…
- アレックス家での会話
アレックスと恋人について会話するシーンがあります。
彼氏と別れてほしそうなマリーを軽くいなすアレックス。
続く会話が超怖いです。
アレックス「それであなたはいつ男を作るの?」
マリー「発情なんかしてない。もう大人なの。」
アレックス「でも女よ。」
マリー「…」
マリー「おやすみなさい。あなたの家族に会えてよかった。」
- 自慰
初見時は「いらないなぁ」と思いながら観てましたが、意味のあるシーンでしたね。
シャワー覗く▶自慰▶車に乗ったツナギ男がカットイン、という流れ。
ツナギ男=マリーのアレックスへの欲望が暴走し具現化した姿、というオチをわかりやすく説明してくれています。
- マリーとアレックス&アレックス母
マリーが助けようとアレックスに駆け寄っても泣きわめくばかり。
首を切られたアレックス母はマリーをみて「なぜ…なぜなの」と一言。
と、思いつくままに書き出してみました。
本編だいたい90分の作品ですが、ここまでで約40分。ギュッと詰め込まれてます。
この短時間に気づかれない程度のちょうどい~い塩梅で伏線をバラまいた脚本家の手腕に脱帽。
1周目はひたすらハラハラドキドキして、2周目はよくできてるな~と感心しながら観る、といった具合に噛めば噛むほど味がする緻密な作品なんですよね。
①アレックス家:40分
②ガソリンスタンド:20分
③カーチェイス&ビニールハウス:20分
とテンポよく展開し、残り10分というところでネタばらし!
凄まじいスピード感です。
とにかく怖い!
ホラー映画たるもの怖くてナンボですが、この映画は怖がらせるのが上手です。
ホラー定番の演出も光りましたが、やっぱり”かくれんぼ”シーンの心拍数は相当なものでした。
別にめずらしい怖がらせ方はなかったはずなのに何故こんなにも怖かったのか、要因についていくつか仮説を考えてみました。
- 殺人鬼が賢い
まず思いついたのはこれです。
刃物をもった殺人鬼って大体バカじゃないですか。パワーはあるけど探索は粗いタイプ。
でもこのツナギ男は違って、クレバーな感じが漂ってたんですよね。
例えばマリーの部屋に入ってきたシーンなんか、最初にヒーター触って温度を確かめてましたからね。おっそろしい。
こいつはやばい、逃げ切れない、そう思わせる異様な雰囲気がありましたね。
- 1on1
大体こういう系って愚かな若者集団 vs 殺人鬼、がお決まりの構図じゃないですか。
なのでピンチに陥っても「仲間が助けてくれるかも…!」という期待をしてしまうんですよね。
その点、今回はマリー単騎なので絶望感というかヒリつきが一段上だったかもしれませんね。
- テンションがハイ
緊張と緩和でいうと、だいぶ緊張(tension)のシーンが長く続くなという印象でした。
みなさんもありませんか?ホラー映画を観てて。「あーそろそろしんどい、一息つかせてくれ」っていう時。
そういう時は大体カットを変えたりBGMを変えたりで小休止させてくれるものなんですけど、この映画はそういった優しさをあまり持ち合わせてなかったように思います。
特にBGMがほぼなくて、床のきしむ音や呼吸音などで臨場感を出してきてよい意味で疲れました。
MUSE『NewBorn』の存在感
いや~素晴らしい存在感でしたね。
BGMの少ない映画だったのでなおさら際立ってました。
ほかにも『Psycho』『Plug in Baby』などMUSEは名曲が多いのでぜひ聴いてみてください!
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございました!
映画『ハイテンション』について新たな発見があった、もう一回観たい、そう思っていただけたら嬉しいです!
では、また次回の記事でお会いしましょう~~~
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