こんにちは!管理人のユキです。
前回の記事発行時点ではクリック数0の当ブログでしたが、ほんの少し訪問者がいらっしゃいまして非常にうれしい限りです。
誰も読んでくれなくても記事20本は書き続ける予定なので、引き続きよろしくお願いいたします!
さて、今回取り上げるのは『ヒルズ・ハブ・アイズ』です。
基本情報
- 原題:The Hills Have Eyes
- 邦題:ヒルズ・ハブ・アイズ
- 上映時間:107分
- 制作年:2006年
- 制作国:アメリカ
- 監督:アレクサンドル・アジャ
- レーティング:R18
- グロ度:注意報(流血)
- エロ度:注意報(暴力)
レーティングからは読み取りにくい、エログロシーンの有無/過激度もお伝えします!
あらすじ
トレーラーで砂漠を横断中のカーター一家。
映画.com
ところが、近道をしようとしたのが災いし、荒地の真ん中で立ち往生してしまう。
その近くには核実験の影響で突然変異を起こした恐ろしい食人集団が潜んでおり、何も知らないカーター一家に忍び寄っていた……。
設定がユニークなスラッシャー映画です。
有名どころは一通り手を出したけど、結局王道血しぶき系が好き!という方はぜひ鑑賞してみてください。
特に『テキサス・チェーンソー』とか『クライモリ』が好きな人は100%ハマります。
ただ、それらと比べると鑑賞後の精神的ダメージは高めなので、そのおつもりで…
あと、本作と同じくアレクサンドル・アジャさんが監督をされている『ハイテンション』もスラッシャー系のひとつとして超おすすめです。
評価
レビューサイトの評価:64点



上記3サイトの評点を平均&100点満点に変換しています。
※RottenTomatoesの批評家スコアを除きます。
※2026/1/3時点の情報です!
私の評価:74点
- ホラー:21/30
- ストーリー:20/30
- 演技・演出:8/10
- キャラクター:6/10
- 独自性:8/10
- 加点:+1
- 減点:なし
感想
ホラー:21/30
前半のフリと後半の戦闘パートにそこそこの尺を割いており、恐怖の総量としては少なめでした。
ビックリ系の怖がらせ方ばかりではありましたが、不意をつかれるシーンが多く充分怖がれました!
ストーリー:20/30
捻りのない展開。
結構あっさり狩られていくな、という意外性はありつつも特に引き込まれるような物語ではなかったです。
ただ、妻がアイスピックでつけた傷跡のおかげで、最終盤にて主人公がタイマンに勝利できた、というプチ伏線は好きでした。
あと、最後の双眼鏡はどうでしょう…ただズームアウトだけして砂漠の広大さを見せて終わり、のほうが個人的には好きです。
演技・演出:8/10
国歌を歌わせたり、頭を星条旗で貫いたりと、アメリカのせいでああなってしまった彼らに対する最低な仕打ちですよね。
所々でかかる(わざとらしいほどに)壮大なBGMも含め、なにかを皮肉っているようで可笑しかったです。
あと、後半のアクションシーンは臨場感というかスピード感があってよかったですし、主人公がクーラーボックスに閉じ込められているときのギターの歪んだようなBGMも好きでした。
キャラクター:6/10
みんな仲良しでしたね。
家族の会話が多かった分、それぞれの人となりが見えて感情移入しやすかったです。
親父が刑事の顔になる瞬間、カッコよかったな…
独自性:8/10
閉鎖空間で家族が襲われる、という骨組みはクラシカルですが、核実験場に居座り放射能で異形化した人々、という設定が壮大かつユニークでした。
この設定のおかげで最後の不穏なカットに「取ってつけた感」がなく、よかったです。
加点(インパクト):+1
記憶に残るシーンがあれば加点、というルールで設けています。
やはり、十字架磔のシーンは衝撃でした。
てっきり住処に運んで解体してるものだと思っていたので、意外と知能犯だ!と驚きました。
映画 『ヒルズ・ハブ・アイズ』の魅力
独特なフィールド
暗い、狭い、がホラー映画のイメージとしてあると思いますが、眩しいほどに明るい空の下、広大な砂漠のど真ん中で立ち往生、というのが斬新です。
ただの物損事故だと勘違いしている中盤までは、家族のあいだに悲壮感はこれっぽちもなく、のんきにラジカセで愉快な音楽をかけたりなんかして楽しそうでしたね。
砂漠の住人らに包囲されつつあるという現実とはあまりにも不釣り合いなムードが、かえって奇妙さ、不穏さを観る者に与えていたように思います。
暗く狭い空間で感じる恐怖とはまた違う、常に監視されているという緊張感や、どこまでも広がる土地に放り出されてしまったという絶望感が味わえる、よい舞台でした。
また、実験場に設えられた住宅街(?)も不気味でした。
さびれた街並みのなかの一軒の家に忍び込んだところ、そこの住人に追いかけまわされる…という映画はいくつか記憶にありますが、やっぱり楽しいです。
中盤にちらっと出てきた炭鉱の中でもアクションが展開されることを期待していたのですが、何もありませんでしたね。
続編の『ヒルズ・ハブ・アイズ2』も昔見た記憶がありますが、確か彼らの住処である炭鉱(洞窟?)の奥深くまで入っていくシーンがあった気がします。
本作よりもえぐみが強かった印象ですが、勇気のある方はぜひ!笑
あと、余談ですが最近読んだ小説「人体模型の夜」(中島らも)にこんなあとがきがありました。
人間を戦慄させるものに3つある。
その一つは階段である。降りるにしろ上がるにしろ、階段は異界への架け橋である。
階段に足をかけるときの恐怖は、この世とあの世を往来するごとき不安感がある。二つ目は迷路、そして三つめは広い砂漠で迷子になること。
迷路と砂漠については、それを舞台にした怖い作品について記されていました。
適当に思い付きで並べているだけでしょうが、なんだか妙な説得力を感じてしまいました。
ちなみに、小説はそこそこ面白かったです。
善 VS 悪(?)
やはり本作最大の特徴は、主人公らの生命を脅かす存在が単なる気狂いサイコ・キラーではなく、国の核実験のせいで全てを奪われた人間である、という点にあると思います。
本作で主人公はガソリンスタンドの男に騙され、大切な人たちの命を奪われます。
そして、残った者たちの命を守るべく、死んでしまった人たちの無念を晴らすべく、武器を手に取り立ち上がります。
ここまで観て主人公サイドに感情移入しない人はいないと思いますが、あえて異形サイドに立ってみると、この「防衛と復讐のために暴力という手段に訴える」という点はこちらも同じです。
ただそこに住んでいただけなのに、国家という巨大な存在の身勝手な行いに振り回され、家を、家族を、未来を奪われてしまった。
それが本作の「敵」の正体です。
そして、そんな敵と同じように暴力という手段をもって、赤ん坊という「未来」をかけて戦う。
どちらが悪者!と言い切れない、どこか苦々しさ漂う、スカっとするようでしない映画でした。
やはり印象的なのは、異形の頭を星条旗で貫き彼らの家を制圧するシーン。
国歌が暴力の免罪符にされてきた時代への批判、またその歴史に目を瞑った形で提供され続ける超大国アメリカ的ヒロイズム作品への冷笑が詰まっていた、というのは言い過ぎでしょうか。
なにはともあれ、ストーリーが薄くなりがちなホラー映画としては珍しく、製作者の意図というか主張を感じられてよかったです。
異形側の事情も描いてほしかった、なんて鑑賞後は思いましたが、それをやるとホラー映画として成立しなくなる気もするので、きっとこれでよかったんでしょうね。
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございました!
映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』について新たな発見があった、もう一回観たい、そう思っていただけたら嬉しいです!
では、また次回の記事でお会いしましょう~~~



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