こんにちは!管理人のユキです。
月曜が休みの3連休って最高ですよね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回取り上げるのは『クロムスカル』です。
今回は珍しく初見の映画を取り扱ってみました。
#これまでは何度か観たことのある比較的好きな映画を多めに扱ってきました。
基本情報
- 原題: Laid to Rest
- 邦題: クロムスカル
- 上映時間: 90分
- 制作年: 2009年
- 制作国: アメリカ
- 監督: ロバート・ホール
- レーティング: R15+
- グロ度:注意報(臓器露出・派手な身体破壊)
- エロ度:なし
レーティングからは読み取りにくい、エログロシーンの有無/過激度もお伝えします!
あらすじ
殺人の様子を撮影する狂気の連続殺人魔に追われる恐怖を、過激なバイオレンスと残虐描写満載で描いたスプラッタースリラー。
真夜中、棺桶の中で意識を取り戻した女性。なんとか自力で棺桶を脱出した彼女だったが、そこへ肩にビデオカメラを装着し、サバイバルナイフを手にした大男が現れる。その男はすでに数十人もの女性を殺害し、その光景をビデオに撮って警察に送りつけていた連続殺人鬼クロムスカルだった。
映画.com
監督は特殊メイク畑出身のロバート・ホール。
『X-ファイル ザ・ムービー』などに引き続き、本作でもその腕前が光るグロ描写をたっぷり披露してくれます。
今回殺人鬼役として登場するのは、顔には銀色のドクロマスク&肩にはビデオカメラという奇妙な出で立ちの“クロムスカル”君。
殺人の様子を撮影することが楽しくてたまらない、(わりとありきたりなベクトルの)変態野郎です。
正直、ストーリーや恐怖演出には物足りなさを感じましたが、肉体破壊の描写にはしっかり気合いが入っています。
・とにかく容赦のないグロ描写が観たい!
・頭を空っぽにしてホラー映画っぽいものを観たい!
という方には、手に取ってみる価値があるかもしれません。
評価
レビューサイトの評価:50点


上記3サイトの評点を平均&100点満点に変換しています。
※RottenTomatoesの批評家スコアを除きます。
※2026/10/12時点の情報です!
私の評価:59点
- ホラー:18/30
- ストーリー:14/30
- 演技・演出:6/10
- キャラクター:6/10
- 独自性:5/10
- 加点:なし
- 減点:なし
感想
ホラー:18/30
全体的に緊張感がない。
クロムスカルが主人公側と携帯メールで会話ができてしまっていて不気味さが皆無ですし、基本的に居場所が主人公側にバレているのもダレてしまった原因だと思います。
ただ、警察署にて檻の扉を開いた瞬間にレコーダが起動しヒロインの背後からクロムスカルが爆走してくる瞬間は大好きでした。
ほかにもクロムスカルがカメラ側に猛スピードで寄ってくるシーンは幾つかあり、ホラー映画の殺人鬼らしからぬスピード感で迫力があってよかったです。
また、予告編などで本作のセールスポイントとして掲げているグロ描写はGoodでした。
顔面をナイフで削ぎ切る、内臓が露出する、顔面が薬品でドロドロに溶解する、など攻めた描写が多くて楽しかったですし、観客としても観たいところまでちゃんと映してくれた(=音や悲鳴だけで間接的に描写する場面がなかった)という印象で、ゴア描写/特殊メイクにおいての製作者の自信が現れていたように感じます!
ストーリー:14/30
あまり面白くなかったです。
主人公側があちこちいろいろな場所へ移動する割に話が前進している感じがなく…
殺人鬼から逃げたいのは当然わかるのですが、そのためにまずはどこを目指して/そこへ行けば状況がどう変わるのか、が読み取りにくく行き当たりばったりな印象を受けてしまったため、物語に没入することができませんでした。
展開がシンプルな作品なだけに、逃走劇としての面白さは何とか確保してほしかったところです。
加えて、あたかも「ヒロインの失われた記憶」がカギになるかのようなフリがあったにもかかわらず、ただの(クロムスカルの相手をしようとした)売春婦でした…とそれだけ。
売春婦と殺人鬼という組み合わせに手垢がつきまくっている点は許すとしても、その種明かしによってストーリーが1ミリも面白くなっていないのが問題だと思います。
善良な市民(無垢な少女としてのスクリーム・クイーン)から犯罪者(売春の過去)へと自認が転換するとともにクロムスカルへの向き合い方がアグレッシブになっていく、などの方向で記憶の復活をきっかけに熱量が上がっていけばもっと楽しめたのではないかな、と勝手に想像します。
演技・演出:6/10
ゴア描写は前述のとおりハイクオリティでよかったです。
作中の時代設定が古めだったこともあり、ゴア描写の綺麗さが際立っていましたね。
こんなの観たことない!というような挑戦があるとより楽しめたと思います。
演技/音響については特別引き込まれる場面があったわけではありませんが、タッカー役(杖ついてるオジサン)は終始緊張感を保った演技をしていたと感じましたし、自宅へ一人戻った際の慟哭はそこそこ響きました。
ただ、そんな物音たててクロムスカルが居たらどうするんだ…という心配が勝ったのは言うまでもなく。
あと、要所要所でカメラの手ブレが気になりました。
キャラクター:6/10
ヒロインに好感を持てませんでした。
周囲の見知らぬ人の命を危険にさらしておきながら自己中心的な言動が目立ち、この人に生き延びてほしい、というスラッシャー系のホラー映画を楽しむうえでのメジャーピースが欠けてしまっていたように感じます。
一方で、ヒロインに振り回される形となったタッカー一行はみな献身的で人間的で、好ましく思いました。
特にスティーブンが好印象で、クロムスカルの中国製携帯電話の性能を褒めたり、母の身を案じて車に速度制限装置をつけたりと、ちょっと変わったオタクだけど根が優しいやつ、というよいキャラクターでした。
ラスト、スティーブンだけが生き残り母の亡骸を葬儀センターで一人火葬するシーンで終幕…という終わり方だったらよかったのに、とエンドロールを観ながら思いました。
独自性:5/10
肩にカメラを載せて追いかけてくる殺人鬼なんて観たことがないので、その点ではユニークでした。
ただ、その設定が恐怖を増幅させていたり、物語をより面白くしていたか、というと疑問符が付くと思います。
拾ったビデオでクロムスカルの残虐性を知ったヒロインらが戦慄したり、ビデオから彼の素性についてのヒントを得て(携帯のパスワードを解読したりとかね)…といった繋がりがあれば評価に値したように思います。
ほかは独自性も何もなく、この映画を観るくらいなら『13日の金曜日』『ハロウィン』『テリファー』あたりを見返したほうがよいというか、それは当然としても同じ路線を走るなら『クロムスカル』ならではの魅力を光らせてほしかったな、という総評です。
#マスクはきらきら光っててカッコよかったですね。(銃弾も跳ね返してたし)
映画『クロムスカル』ネタバレ考察
ホラー映画はこういうのでいいんだよ…いいのか?
ホラー映画のブログを書き始めてまだ数か月ですが、どの映画もじっくり観てみると社会問題などに絡めたメッセージ/どんでん返しの伏線や展開/既存ジャンルのMixや破壊など、古典的なホラー映画から一皮も二皮も剥けた作品が多いことに気づかされます。



一方で『クロムスカル』は頭を使って解釈すべき表現/台詞もなければ新しさを感じるお洒落な音響/美術もありません。
ただただ怖がらせる側と怖がる側だけが存在し、彼らが追いかけ逃げ惑うだけのフィールドとしての意味しかない『クロムスカル』の世界。
時代設定が数十年前(のように見える)ということも相まって、観客の我々は実世界のあれこれから切り離された虚構として主観で楽しみやすい構造になっていたのは間違いないでしょう。
#実際に怖がれる中身だったかはさておき
そう考えると、目まぐるしく進化するホラー映画界に無骨でまっすぐな「こういうのでいいんだよ」と思われるような一本を投げ込んでくれた、そこにこの作品としての意義があったのかもしれませんね。
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございました!
映画『クロムスカル』について新たな発見があった、もう一回観たい、そう思っていただけたら嬉しいです!
では、また次回の記事でお会いしましょう~~~

コメント
クッソワロタwwwww